自閉スペクトラム症にまつわるエトセトラ

自閉スペクトラム症(ASD)についての障害特性や支援に関する情報を発信していきます

TEACCHの原理②

あろえです

 

TEACCHの原理②は

 

 

②療育は両親(家族)と専門家が親密な協力関係で実施すること

 

 

でしたね。

1960年代の中ごろ、アメリカのショプラー教授などの、TEACCHプログラム創始者は、

当時、自閉症の原因は精神論だー、的な主張が多かったアメリカで、すでに自閉症は脳の気質的な特異性が成因であるとする革新的な立場を明確にしていたようです。

 

当時は両親と子どもに心理療法がメインだったそうですが、

自閉症の情報処理機能に合わせた学習や生活のための教材や環境を構成するというふうに、治療的視点を変えていったようです。

 

両親は自閉スペクトラム症の子どもの趣味嗜好など、誰よりもよく知っています。専門家としてのTEACCHスタッフは、自閉スペクトラム症そのものについて、より深い理解と経験をもっています。

だから両者が協力してパートナーシップを築き上げることができたら、はるかに大きな成果をあげられるという考え方であり、長年継続され、世界中で大きな貢献がされています。

 

両親と専門家。専門家は福祉に携わる全ての人やお医者さん、学校の先生などと考えますが、職業が違えど、本人の情報を共有し合い、時には話し合うことが必要と私は考えます。

また、各関係機関が話し合う機会がなければ、両親が軸となった連携が必要な場合もあります。地域性や事情により様々ではあると思いますが、いずれにせよ、協力し合って自閉スペクトラム症のお子さんを支えていかなければいけないということだと思います。

 

 

参考文献