放課後等デイサービス職員の1日(放課後利用時編)
こんにちは、あろえです。
前回、放課後等デイサービス職員の1日ということで、1日利用時編の記事を書きました。
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— あろえ@自閉スペクトラム症にまつわるエトセトラ (@aroeasd) 2020年8月5日
放課後等デイサービス職員の一日 - 自閉スペクトラム症にまつわるエトセトラhttps://t.co/STJK3R2fNw
思ったよりも書くことが多かったので、今回は、放課後利用時編を書いていきたいと思います。
この記事を見るにあたって注意ですが、放課後等デイサービスは、事業所によって特色、活動内容というのが大きく異なります。
私が勤める事業所はその一つに過ぎませんので、放課後デイを利用する際は、お近くの事業所へ直接問い合わせして確認をしてください。よろしくお願いします。
では、放課後利用時編、ということで、これは、学校が終わってから事業所で活動し自宅へ帰るまでの流れとなります。
私のところでは、地方にある車が必須の所になりますので、その辺りも考えていただければと思います。
まず、放課後利用時は午前中は利用児童さんは学校に行っているため、職員は支援をしていません。つまり、書類整理、デスクワーク、パソコンに向かってカタカタと色々とやっています。
出勤はだいたい10時からです。退勤は19時ぐらいです。
出勤してから利用児童が事業所へ来る時間(だいたい15時ぐらい)までは空いています。
私たちの場合は、ひたすら書類作りや支援ツールを作成したりしています。確かに支援することなく空いている時間と思われますが、書類の量、打つ文字数、支援ツールを更新する量が多いので、はっきりいってかなり忙しいです。
我々の場合はケース担当それぞれが個別支援計画書を作成しています。また、個別支援計画書で実施した支援の途中経過を評価するために、評価書というものを作成しています。これを作成し、職員や保護者と情報を共有しています。
この評価書というのは、非常に重要な書類として位置付けられていますので、かなり丁寧に作成しています。最速1週間ぐらいはかかります。平均2週間ぐらいでしょうか。大変です。
この評価書というのは、個別支援計画書で定めたニーズと目標に対して、「じゃあ実際にどのように変わっていったのか」など、時系列で、そして、それぞれどのような行動の機能だったのか、考えられる障害特性や今後どのような方向性で支援していくのか文章化したものになります。
詳細な情報となりますので、多い時だと20ページぐらいの長文になる時もありました。平均して12ページぐらいです。それでもかなりの量になりますが。
そういった評価書というのもかなり時間が取られるので、放課後利用時の午前中というのは非常に貴重な時間となります。ひたすら、パソコンに向かってカタカタと、その間にも別件の仕事を処理しながら効率よく仕事を終わらすために色々工夫している毎日です。
午前中は支援に関する書類だけではなく、年3回の外出活動の計画から準備、年1回の事業所のイベントの準備、会議、話し合い、保護者の電話相談等を行い、気づけばあっという間に午後の時間になります。
お昼時間は12時からです。ここら辺は普通ですね。まあ、1日利用時よりはのんびりできるかなと思います。
そして午後、ここからは当日の支援の準備などで段々忙しくなります。
当日、すでに連絡帳が事業所にある場合には、それをチェックします。連絡帳の保護者さんのコメントを見て、その時点で返せる内容であれば、すぐに返しています。
あと、本当は言いたくはありませんが、利用児童が事業所へ来る前に、すべて書き終える時もあります。
これには理由がありまして、放課後利用時というのは、支援をする時間というのは短く、限られています。その中で、宿題や自立課題など、しっかりとサポートをしなければいけない時があります。そうすると、ゆっくりと連絡帳を書いている暇というのは実はあまりないのです。
これは、言い訳に聞こえるかもしれませんが、言い換えると、利用児童としっかりと向き合うための一つの工夫でもあります。また、もしも追加引き継ぎ事項があれば、連絡帳に書く+帰りの送迎で保護者さんへ引き継ぐといった方法を取れば良いのです。
連絡帳についても、また別の記事で解説していければと思います。
話戻りますが、連絡帳で保護者さんのコメントを確認し、重要な情報については業務日誌へ反映させていきます。
そんなこんなで、送迎の出発の時間です。
当日の週案や利用予定表、当日の利用する児童を再確認します。
私の事業所では、4つの学校と関わっていますので、その日の役割によって行き先は異なりますが、近場の学校ですと、約15分かかりますので、逆算し出発します。
学校へ到着すると、学校教諭と引き継ぎをします。この引き継ぎの場面は大事ですね。学校でみる本人さんと事業所で見る本人さんは異なります。お互いに情報を共有し把握するというのは大事です。
利用児童が乗車し送迎出発。学校教諭からの引き継ぎや乗車する場面で、業務日誌へ反映することがあれば、事業所へ行くまでの道中、頭で内容を考えながら、利用児童とお話をして運転をします。
会話できる利用児童とは、毎日、何かしらの会話をすることが大事ですね。その情報が今後に役立ちますので。
そして事業所へ到着。検温。消毒。
支援開始です。当日担当の支援する児童のところへいきます。
事業所用の連絡帳と学校用の連絡帳を確認、本人の顔・状態を確認。
ここからは1日利用時の流れと似ています。到着したら、まずは宿題や自立課題。この場面は職員はしっかりとサポートをしなければいけません。
終わるとおやつの時間です。
必ず「おやつをください」と要求してもらいます。発語がない児童は、要求カード等を使用してもらっています。
おやつは、あらかじめ職員が準備しているものを提供します。当日、何を食べたのか、何を残したのかを確認し連絡帳へ記入します。
おやつがあれば、余暇活動に入ります。余暇に入れば、少し落ち着くと思います。
連絡帳の記入やチェックリストの記入等を行い、時には利用児童と一緒に遊びます。
そしてあっという間に帰宅の時間。あちこちでタイマーの音が鳴り、それぞれ片付けに向かいます。片付けのサポートやこまごましたものを整理しながら、車へ乗ります。
全員車に乗り、忘れ物を確認し、送迎出発します。
各方面に分かれて送迎に行きますので、だいたい毎日、どこかしらの送迎に行きます。
車の運転は長いですが、少し落ち着く時間かもしれません。色々と考え事もできますし、保護者さんとも話ができるので、貴重な時間です。
送迎が終了し事業所へ戻ると、その日の業務日誌を打ち込みます。なければ、支援した後の片付けやスケジュールを戻したり、明日の準備を行います。
この準備の時間についても意外に時間がかかるもので、なるべく早めに終わるように色々と努力をしています。
なんやかんやで終礼の時間。
終礼の時間というのは、情報の共有だけでなく、他の職員へ周知させたい支援の内容なども発言したりする場となります。なので、何を話すか、送迎中に考える時もあります。
送迎の時は色々と考えていますね。器用なのでそこら辺は問題ないです。事故は大丈夫
終礼が終わると、疲れを感じますが、ここからも重要な時間です。
本当であればすぐに帰りたいのですが、当日の支援で少し修正が必要な支援ツールがあれば、すぐに当日に直す癖をつけています。
というのは、すぐに直せるものを後回しにして、翌日に持ち越すと、細かいところまで忘れてしまったり、単純に仕事のスピードが落ちるからです。私の場合は、細かい残務処理や、緊急性のあることを終わらせてから帰るようにしています。
すぐに帰れる時もありますが、結構遅くまで残業する時もあります。
でも、人と関わる仕事というのは、やることは無限大です。ある程度は区切りをつけないと仕事というのは一生終わりません。その区切りをつけるというのも放課後等デイサービス職員の仕事の仕方、内容の一つではないかと思います。
そして退勤です。家に帰るのはだいたい20時〜21時ぐらいです。
こう振り返ると結構働いているなと感じています。
最近はなるべく早く職場について、早く帰るように努力しています。朝の方が人間は頭が働きますので。
これが1日の流れになります。以上になります。
このブログでは、自閉症に関わることについて情報発信をしています。何かリクエストや相談等ありましたら、随時受け付けますので、気軽にコメントやメールなどいただければと思います。