自閉スペクトラム症にまつわるエトセトラ

自閉スペクトラム症(ASD)についての障害特性や支援に関する情報を発信していきます

放課後等デイサービス職員の一日

 

 

こんにちは、あろえです。

 

今回は放課後等デイサービス職員のある日の1日を書いていきますが、多分つまらない内容になると思いますが、あらかじめご了承ください。

 

 

 

 

 

放課後等デイサービスというのは、基本的に「1日中事業所で活動する日(一日利用)」と「学校が終わってから事業所へ来て活動する日(放課後利用)」の2パターンになると思います。

 

今回はその2パターンの活動の全体的な流れと職員の動きについて書いていきたいと思います。

 

 

なお、事業所によって細かい所は異なる部分が多いため、放課後等デイサービスをこれから利用したいという方には、参考にはならないかもしれませんが、こういうのがあるんだな程度に見ていただければと思います

 

 

ちなみに、私の勤める事業所は田舎の車が確実に必要な場所に位置しており、定員は10名でほぼASDの方が利用されています。

 

 

 

まずは、一日利用のパターンです。

 

出勤開始は8時半からが基本ですが、1人送迎到着時間の関係で早番があり、7時半の出勤もあります。

 

出勤したら、当日の利用児童さんと、予定等を確認します。

 

出勤して5分から10分後ぐらいには送迎が出発となるので、予定の確認をしたら、すぐに事業所を出ます。

 

送迎車両は、順番も座席も乗車する児童さんが決まっています。各方面で別れて、それぞれいきます。

 

片道は遠くて30分前後はかかります。1番距離の遠い方面ですと、事業所へ戻るのに1時間半強かかります。

 

送迎というのは放課後等デイサービスの仕事の中でも12を争うほどの大事な内容となります。運転技術はもとより、車の中での過ごし方や配慮というのも重要となりますね。

 

では、各方面送迎が終わり、時間差がありますが利用児童さんが事業所へ到着します。職員も事業所へ到着したら、その日の支援:役割が決まっているので、それに沿って支援を開始です。主に支援する児童も決まっていますので、スケジュールに沿って活動のサポートや連絡帳の記述、昼食メニューの確認等を行います。

 

私の勤める事業所の1日利用全体の流れとしては、午前は、「自立課題(宿題含む)」「余暇」昼食「余暇(職員休憩)」「外出」「帰宅準備」となります。大雑把ですが全体の流れです。

 

来所して、利用児童さんはいつも同じ場所にあるスケジュールを確認し支援を開始します。

 

「自立課題」や「学校の宿題」を最初に取り組んでもらうことが多いですが、あとに本人さんたちがリラックスできる活動といういわゆる動機付けとなる活動があることで、目の前のノルマに対しても取り組みやすくなる可能性もあります。もちろんこれは人によりけり。

 

あとは職員は複数人(23人)を支援する関係上、支援の対応が重なることがあります。なので、あえて時間をずらすために、はじめに余暇活動を入れる時もあります。

 

当事業所では、ほとんどのお子さんがトークンシステムを導入しているため、「自立課題が終わり職員へ報告する」「トークンシンボル(ポイント)」を獲得するやりとりがあります。なので、それぞれの動きというのをしっかりと把握し、あとどのくらいで終わって次はこれをして、、、と頭の中で考えながら利用児童の活動を支えています。

 

この自立課題を遂行してもらっている際は、時には横についてあげる時もあり、少し忙しい時間帯かもしれません。また、来所して最初は、送迎時の引き継ぎを受けたり、連絡帳を確認して重要な事項に対してはすぐに対処したりと、頭をフル回転させて、優先事項を決めて動いています。

 

自立課題の時間が落ち着くと余暇活動に入ります。

当事業所では、活動を選択してもらう仕組みを入れて、そして本人さんたちが選んだ活動を職員へ要求する仕組みというのを入れています。そのため、ここでも、余暇活動を選び、職員へ要求する一連の流れがありますので、こういったやりとりをするために対応する必要があります。

 

利用児童が全体的に余暇活動に入ると少し落ち着きます。そうしたら、連絡帳で保護者さんのコメントを確認し記入を開始します。

もしかして連絡帳をもう書くの?と思う方もいるかもしれません。

 

本当であれば、連絡帳というのは1日の終わりにまとめて書くのが望ましいと思いますが、1日の全体の動きを見ると、午後になると外出に行き、書く時間なんて全くありませんし、全体的な効率も悪くなるといった理由から、私は特に早い段階で記入しています。

 

連絡帳の記入については別記事でまとめていければと思いますが、連絡帳はただ単にその日の様子をつらつらと書いても意味がありません。1日の終わりにといっても思い出す作業や要点をまとめる作業に時間がかなりかかりますので、個人的にはあとで書くというのはお勧めしていません。

 

そうこうしている間にあっという間にお昼の時間です。当事業所では、1130頃には利用児童さんの昼食が開始します。

 

一般的に少し早いかもしれませんが、その後の職員の休憩や外出の時間を総合的に勘案すると、このぐらいの時間がベストになるのです。

 

職員も利用児童の昼食前の時間というのは少し慌ただしくなります。

 

昼食が始まるということは、つまりは余暇活動が終わるということになります。当事業所では、皆さんキッチンタイマーで活動の終わりを伝えています。場合によっては、あちこちでタイマーの音がピピピとなり、余暇で使っていたアイテムの片付けや移動を開始します。利用児童によっては余暇のエリアから昼食のエリアまで移動するのに一緒についていかなければいけないお子さんもいますので、そういった対応をしながら、アイテム類の細々したものを片付けたりし、いざ昼食へ。

 

昼食時は、ほとんど同じ部屋に集まり食べます。利用児童さんが食べている間も見なければいけないことが色々。昼食の摂取したものを確認する。何を食べたのか、どのように食べたのか、どうしたら食べたのか、色々見ていきます。

 

お子さんによっては、昼食時もシステムを使い、どのように食べるのか、見てわかるようにされており、それに沿って、そして食べたくないものも、どのように拒否を伝えるのか、というのを仕組み化しており、それぞれの実施状況を確認しています。

 

 

利用児童が食べ終わると、歯磨きをして余暇活動へ。歯磨きも仕上げをしたりと、子ども1人に職員1人つくといったように意外に大変な場面でもあります。

 

余暇へ入ると、再度、余暇活動の要求というものが発生するので、それに対応します。余暇へ入れば全体的に落ち着くでしょう。

あ、食べ終わった食器類など、細々とした整理整頓などは職員がやっていますので、こういったところも少し面倒ですね。

 

 

利用児童が余暇へ入ると職員は休憩へ。全員一気は無理なので、だいたい半分半分で交代します。11時間確実に取っているので、約2時間は子どもたちは余暇を過ごします。

 

そして職員は休憩時間。この1時間の間にご飯を食べてそれぞれ好きなことをしています。

 

私の休憩時間の過ごし方は、ご飯を食べる日誌を打つ車で少しねる(もしくはスマホをいじる、もしくはデスクワークを少しやる)といったように、決まった過ごし方はしていません。

 

この昼の時間帯に日誌を打つのも理由があって、実は1日利用の時って、職員がパソコンに向かって自分の仕事をする時間って全然ないんですよね。だから休憩の時間というのはとても貴重で、全然休憩しないときだってあります。

 

休憩が終わり、現場へ戻ります。

 

後半に休憩をとった場合には、そのまま外出準備へ。それぞれスケジュールを進めて外出の準備へ。荷物もありますので忘れ物を確認し、車両へ乗り込みます。

事業所の玄関から車に乗る時って、外の世界に行くため、意外にこの瞬間も危険。他の職員と連携し、誘導しながら車を掌握しながら、全員乗車します。

 

外出先は近場の公園がほとんどです。だいたい1020分ぐらい遊びます。公園で遊ぶ時もただ単に遊ぶだけでなく、滑り台をするなら順番を守る社会的なルールを学んでもらいますし、指導をする必要だってあります。

 

正直、外の公園に行くと、他の一般の親子連れの方もいらっしゃいます。言葉もかなり意識し、少しやらかすとクレームが来る可能性があるので、本当に意識してます。周りを。

あとは、一般のお子さんとの衝突とかも怖いですね。

 

そういった一般のお子さんと当事業所の児童さんとの接点というのはできるだけ減らすようにします。確かにそういった関わりも必要だという意見も出るかもしれませんが、それは障害特性や社会性の理解度といった事業所の色によって全然異なります。もしも、一般の環境で一緒にというのであれば、まずは下準備が必要かなと個人的には思います。

 

 

 

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話は逸れましたが、外出もただ遊ばせるだけでなく色々と気を使いそして終了。

 

当事業所では、遊んだあとは、自動販売機やコンビニでジュース購入の機会を設けています。

 

レジで買い物をするといった動作は、生きていく上では必要不可欠です。経験を積んでもらうことは重要だと思います。そして買い物をする時にも、それぞれどのような買い方が望ましいのかアセスメントを取れる機会となり、その情報を保護者さんへ伝えることだってできます。

 

ジュース購入時も意外に大変で、誰かが車を掌握しながら、一人一人コンビニへ誘導し、買い物をする。外は車がわんさか来ますので、最大限の注意をはらい誘導を行います。そして一目もありますので意識してます。

 

ジュース購入が終わり、事業所へ戻り、帰りの準備へ。

 

忘れ物確認。連絡帳の記入漏れはないか。帰りの送迎職員へ引き継ぎをする。保護者さんへ渡す書類は。色々と確認が必要ですね。

 

そして帰宅送迎出発。

 

自宅へ到着すると、保護者さんへ引き継ぎです。事前に他職員へ引き継ぎを受けた内容や保護者さんとの情報交換やら。保護者さんとの情報交換はとても大事。そして態度とかも見られるので、意識してます。

 

 

送迎が終わって事業所へ。戻ります。

ひと息つく間もなく、日誌の打ち込み。あとは明日のスケジュールの準備です。自閉症の支援というのはアイテムやらカードやら色々あります。ものがあるということはそういった準備も必要になるということです。そういうことに時間が取られる時だってあります。場合によってはそれを予想して支援中に明日の準備とかしてしまうんですけどね。

 

明日のスケジュールの準備。アイテムの準備。自立課題の準備。環境、アイテムを片付ける。などなどやれば、あら不思議。もう終礼の時間です。

 

終礼では今日1日の事業所での様子を確認。その他特記事項を確認。明日の予定などを確認し、終了。時刻は1730。お疲れ様でした。

 

 

と、言いたいところですが、デスクワークの時間はありません。

そうです、1日利用の時はデスクワークをする時間が基本的にないんですよね。

 

個別支援計画書や評価書、1ヶ月間の評価など、作りたいことはあるけど、できない。夏休みとか冬休みは毎日この流れなので工夫が必要なんです。

 

いつやるか、私の場合は朝早く来てバーっとやっています。夜に仕事はしたくありません。頭が働かないので。でも結局やる時もありますが。

 

 

っという感じで、最後は適当になってしまいましたがこんな感じです。

 

長くなりましたので、放課後利用時編は次の記事で書こうと思います。

 

今回の流れは私の勤める事業所の場合です。他の事業所さんでは、サッカーをやっていたりVRをやっていたり、、、、、、事業所によっては特色は異なりますので、詳しくは最寄りの事業所さんへご確認してください。

 

以上です。その他知りたいことがありましたら、お気軽にツイッターなどでコメントをいただければと思います。

 

 

 

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