自閉スペクトラム症にまつわるエトセトラ

自閉スペクトラム症(ASD)についての障害特性や支援に関する情報を発信していきます

職員同士の声掛けがもたらす効果

 

支援論についてです

 

私は支援をするうえで、声掛けというのを非常に重要視しております。

先に結論ですが、声掛けによる最大の効果は「自分と他者の行動や位置情報を共有できる」ということです。

 

 

では説明をしていきます。

 

放課後等デイサービスやその他、福祉事業所等で働いている皆さんは、同僚の職員へ声かけをしていますか?

私が勤めている事業所では、当初は職員同士の声掛けというのはなく、同じフロアにいても、自分の仕事を淡々とやっているということが多かったでした。そのため、私から声掛けをするようにしたら、他職員も一緒にやってくれるようになりました。

それからは業務が円滑になったのを実感できます。

 

福祉施設というのは、人対人の支援が基本となります。そして、利用している方をサポートするためにチームとなって行動しています。そのための1つの建物で働いているチームが一丸となって仕事をすることが大事であり、その一つの方法が声掛けということなのです。

 

 

私が考える声掛けの効果

1、自分の行動を周りへ知らせることで、他職員も行動の見通しが立てられる

2、自分の位置情報を知らせることで、誰かが自分に用事がある時にすぐに探してもらえる。

3、声掛けなしに行動していると、相手からの印象が悪い

 

と、考えています。

 

たった一言声を掛けることで、こんなにも効果がありますね。

 

 

しかし、人間同士なので、声掛けの仕方というのも、重要だと思います。

短い声掛けの中にも、誰が、いつ、どこで、を最低限意識することが重要です。

 

例えば、「トイレ行ってきます」と声を掛けて離れた場合、利用者さんのトイレなのか、自分なのか、受け取った他職員も「?」となりますよね。

 

そういった声掛けの内容を相手に考えさせてしまうと、逆にロスとなってしまうので、そこは気をつけていきましょう。