自閉スペクトラム症にまつわるエトセトラ

自閉スペクトラム症(ASD)についての障害特性や支援に関する情報を発信していきます

スケジュールを作る時はカード化させるのがオススメである

 

 

前回の記事で、スケジュールを提示する際の方法について書きました。

 

大きく分類すると、具体物カード、2つに分けられます。

 

 

それぞれ、どのような特徴があるでしょうか?

 

 

具体物でスケジュールを提示する一番のメリットは、活動内容や目的がダイレクトに伝わるということです。

 

 

しかし、デメリットも多いです。

具体物の提示は、スペースをとります。カードのように、ボードに貼り付けることは簡単ではありません。

 

棚の中に具体物をいれるのも良いですが、そうすると、変更を伝える際の仕組みが少し難しさがでます。

 

つまり、できないわけではないですが、具体物でスケジュールを提示するというのは、スケジュール表全体を通して、それなりの工夫が必要ということです。

 

 

 

一方で、カードタイプでスケジュールを提示することについて、考えていきましょう。

 

カードタイプの最大のメリットは、変更事項を伝えやすい、もしくは、伝える仕組みが整えやすいということです。

 

カードタイプだから、当たり前ですね。

 

また、作る道具さえあれば、すぐに、何度でも準備ができます。

 

支援というのは、支援ツールの作成も含めて、ひとつの支援となります。

支援ツールがめちゃくちゃ難しい物で、自分にしか作れない物だと意味がありません。

 

誰でも同じように、簡単に、かつ、効果的な支援ツールを作れるのが良いということなのです。

 

 

 

なので、具体物よりはスケジュールカードを作成することを私はおススメしているのです。

具体物を使用したとしても、段階的にスケジュールカードへ移行させるというやり方が良いと思います。

 

 

では、スケジュールカードを作成しました。

一つ一つのカードは、縦長のボードに貼り付けてください。

 

そうすることで、スケジュール表が完成します。

 

 

そして、スケジュール表はどこへ貼りつければ良いでしょうか?

 

ご自宅や事業所で異なりますが、基準となる考え方は、周囲に本人さんが気になる物があまりなく、かつ、距離的に活動の中間地点が望ましいです。

 

スケジュール表は、一つの活動が終わると、またそこに戻り、次の活動場所へ行って、終わると、スケジュール表へ戻り、、、

 

の、繰り返しです。そういった形でスケジュール表は中継地点の役割となっているため、トランジッションエリアと呼ばれています。

 

 

なので、トランジッションエリアは本人さんが必ず通る所。

 

本人さんに伝えたい他の情報や、アクティビティシステム(詳細は別記事へ)もトランジッションエリアに貼っていくのも一つの方法です。

 

 

 

これがスケジュール表の作り方の基本となります。

 

 

今回はカードタイプと具体物タイプのスケジュールについてでしたが、例えばらお子さんが文字を読める場合であれば、ひらがなもしくは、漢字のスケジュールでも良いです。

 

 

その際は、必ず変更・追加・中止を伝えられる仕組みを作って下さい

 

今回の記事は以上となります。

 

 

次回は服薬についての記事を書こうと思います。

ではでは。