自閉スペクトラム症にまつわるエトセトラ

自閉スペクトラム症(ASD)についての障害特性や支援に関する情報を発信していきます

トークンシステム→好子の獲得

 

トークンシステム、正式にはトークンエコノミーシステムといいますが、知っている方も多いと思います。

 

トークンシステムは、いわゆる、ご褒美システムみたいなものです。あらかじめ設定されたポイントを貯めることで、最終的には好子が手に入るということです。

 

私の事業所では、担当のお子さんは全てトークンシステムを導入しています。

目で見て分かることが得意なのが、自閉スペクトラム症の1つの特性でもありますので、見てすぐに仕組みを理解できるように表やボードにして表示をしています。

お店のポイントカードを思い浮かべれば、一番理解しやすいと思います。ポイントカードの仕組みは実はトークンシステムと同じであり、いうなれば、応用行動分析は、自閉スペクトラム症だけの支援だけではなく、企業などにも取り入られてるほどの研究された根拠のある学問なのです。

 

ポイントカードでは、途中、スタンプなどのポイントを貯めていきますが、そのポイントを表すものをトークンシンボルと呼んでいます。

トークンシンボルは、その子に合ったイラストを

使うのも良いでしょう。

例えば、車が好きであれば、車のイラストがトークンシンボルになっているなど。そうすれば、本人にとっては、その車を貯めるという途中の過程が何よりも楽しみとなってくると思います。それが、トークンシステムの目的でもあります。そうです、この途中でトークンシンボルが1つずつ貯まっていく過程を経験することで、それが達成感へとつながり、そして、行動が強化されていきます。

 

好子を獲得するというのは、ゴールでもありますが、トークンシステムが終わりという合図にもなります。

それが、トークンシステム全体の目的でもあります。好子も大事ですが、その途中も大事にしてください。

というお話です。

 

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