自閉スペクトラム症にまつわるエトセトラ

自閉スペクトラム症(ASD)についての障害特性や支援に関する情報を発信していきます

トイレの機械がきっかけとなって、排尿が困難となるケースについての分析

 

あろえです。

 

今回は読者さんの実際のASDのお子さんの日常での例を見ながら、障害の特性についての考察等をしていきたいと思います。

 

研究に基づいた個人の意見となりますので、正解や不正解を求めるものではありませんが、こういった情報をきっかけに、より良い方向に進むヒントとなれば良いなと思います。

 

早速ですが、ブログはこちらになります。↓

 

https://ameblo.jp/yayopon0314/entry-12526512947.html

 

ブログの内容を要約しますと、洋式トイレに座った際に出てくる自動的に出てくる、水の噴水みたいなトイレを清潔に保つ機械が出てくることで、その機械が怖くなりトイレをすることができなくなった。

今ではたくさんのトイレでそのような機能が当たり前のようにあるので、外出時のトイレでは使える所が少なくなっている状態。

 

ということです。

 

最近のトイレは日々進化していると思いますので、そのような自動的な機能については、今後も様々な場所にあると思います。

あとごめんなさい。その名前が分からないので

ノズル   と、この記事の間だけ書かせてもらいます。

 

記事の内容で推測をしますと、ノズルの機能は自宅ではないようですね。外出時に初めて、ノズルが出てくるのを体験しているようです。

 

ASDの特性で変化の対応の特性があります。

この特性が強く見られている様子です。つまりは、

「いつも同じが得意」なお子さんだと思います。

 

ゆえに、自宅では出てこなかったノズルが外出先で、突然ノズルが出てくることで、それを大きなアクシデントとして捉えたのです。

アクシデントということは、それは1つの変化であるということです。いつも同じが得意なのに、その大きな変化があることで、対処ができなくなり、結果として、トイレから離れるということに繋がったのが、1つの可能性として考えられます。

 

また、ハンドドライヤーの音に対しても苦手さがある様子から、ノズルから水が出てくる時の聴覚的な情報に対しても反応している可能性も考えられます。

 

あとは、触覚刺激に対する反応はどうでしょうか?

ノズルから突然、水が出てきて、それがお尻に跳ね返ったために、お尻が濡れるという感覚に対して、拒否的な反応を見せているということも1つの可能性として考えられます。

 

 

それでは、今後、どのような対応やアイディアが必要でしょうか?

1つは、機械ですので、ノズルが出てこないように機械を止めるというのも1つの方法です。

そして大事なのは、お子さんが小さい間は、支援者が入り機械を操作することが必要ですが、大人になった状態でも同様の配慮が必要となる場合のことを見据えて、本人さん自身が機械の操作を止める、コンセントを抜くなどといった、対処の仕方を学習してもらう必要もあると思います。

 

 

続いて、聴覚的な情報に対して苦手さがあると予測される場合には、例えば、イヤーマフ着用により、ノズルに対処できるのかどうか、確認する方法もあります。

 

本人さんはトイレから離れたということなので、この行動に対しては、回避の機能として行動しています。例えば、その場から離れるという対応も良いのですが、離れる前に機械を操作するという方法により、その状況を回避するというのも1つの方法かなと思われます。

 

その他にもアイディアがあるかもしれませんが、まずは、なぜトイレから離れたのか?をアセスメントしていくことから始めてみるのも良いかもしれません。

 

 

最後に、ブログの引用させていただきありがとうございます。

 

その他読者様も含めて、様々な記事を拝見させていただき、依頼をするかもしれませんが、よろしくお願いします。