氷山モデルの考え方について
前回の記事で、氷山モデルについての説明をしました。
これは、1つの問題行動について、氷山のように水面下で隠れている要因を考えていくという考え方です
ちょっとややこしいですが、この「氷山モデルという考え方」についての考え方を書いていきます
まず、氷山モデルを活用するうえで、ASDの人のすべての問題行動に対して当てはめても良いというわけではありません
やはり、行動1つにとっても本人さんのスペクトラムの状況や、周囲の環境、人間関係、文化などがあり、一概に「氷山モデルを活用しましょう」なんてはっきりとは言えません
しかし、氷山モデルの考え方をベースにするというのは、1つの指針となるため必要である。
というのが、私の基本的な考え方です。
前回の記事でこばとさんよりコメントをいただきました。
そのまま貼り付けます
「私はこばとの親御さん達にはサインの意味をまず考えて、と言っていました。見かけにすぐ反応しないで。
サインという言葉は、から笑い・・etcなど意味する気持ちに気付いて!という意味で使っていました」
まず、私が思う事は、氷山モデルはASDの人を支える上での1つの考えであり、他にもたくさんの考え方があります。
なので、こばとさんのような考え方ということについて、否定するつもりはありませんが、文章上、否定的な言葉になってしまったら申し訳ありません
ASDの方にも言語表出ができる人、言語表出ができない人がいます
言語表出ができる人については、その言葉から本人さんの考えを汲み取る材料となりますが、言語表出ができない人については、そういった材料がありませんので本人さんの行動を見ていかなければなりません。
そして、ASDの方が表出する気持ちについて考察していきます。
スペクトラムの度合いにより、本人さんがどこまで気持ちというものを持てるか異なります。
スペクトラムの強い方であれば、本人さんの気持ちが影響した行動よりは、目で見た情報に左右された行動の方が強くなります。
少しドライと思われるかもしれませんが、ASDは脳の機能障害でありますので、一般的な、悲しい・嬉しい・怒りなどの気持ち自体が現れにくいということを頭に入れておかなければいけません。
じゃあどうすればいいか、となり、そこで氷山モデルという考えが登場します。
まずは、ASDの方と関わる上で、彼らの障害特性を知ることが1番です。そこから、行動の意味と言うものが少しずつわかってくるものではないでしょうか
行動には理由があります。行動は目に見えるものです。しかし、気持ちというのは目にみえません。
1つの考えとして、目に見えない相手の気持ちのことについて考えると、キリがありません。
なので、目に見えた行動について氷山モデルをベースに考えると、我々支援者にとっては考える上で区切りがつきやすくなると思います。
障害を持つ本人さんたちも、いろいろとストレスを抱えているかもしれませんが、支援する我々がストレスなどで崩れると意味がありません。なので、我々にも負担が少ないような支援を行うことが必要ですし、さらに知識を得ることでストレスが少なくなると思います。
まとまりのない文章で申し訳ありませんが、また疑問等あればコメントください。がんばってこたえます。