ASDの特性チェックリスト
はっきりとチェックリストとは言い切りたくありませんが、様々な行動がASDのどの特性に入るのか、まとめたものです。
発達の気になるお子さんがいる方や大人自身など、ぜひともご活用ください。では、日常の行動と特性を挙げていきます。行動は一例を含みます
行動が多く当てはまった場合には、ASDのその部分の特性が色濃く出ていると判断すれば良いと思います。
行動例
・言葉で話された通りに解釈して、裏側に隠さられた意味を理解できない
・単純に話しかけても、反応が返ってこないで、違うことに注目している。
・こちらがしっかりと説明をしたはずなのに誤った解釈をしていた
・言葉で説明をしても伝わりづらい
・絵で説明すると理解しやすい
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①受容コミュニケーションの特性
行動例
・こちらが話したことをすぐにオウム返ししてくる
・突然CMのセリフなどを喋りだす
・相手の反応関係なく一方的に自分の好きなことを語りだす。
・ちゃんと言葉で伝えなければいけない場面で、暴力的な行動を起こす
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②表出コミュニケーションの特性
行動例
・場の空気が読めない
・言ってはいけないことを制御できず話してしまう
・誰かとアイコンタクトできない、少ない
・自分から相手に関わろうとしない
・「ねぇ、これ見てすごい」と言わない、興味のあるものに大人と共感し指を差す行動がない
・自分が相手からどう思われているのかという認識がない、考えられない
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③社会性・対人関係の特性
行動例
・好きな物や興味のある物が目に入ると、すぐにいってしまう。
・だから危ない。車や人にぶつかりそうになる。
・好きなことに熱中したら、なかなか切り替えられない
・または、その逆で次々に好きなものに向かってしまう
・これ見てと言っているのに、なかなか見てくれない
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④伝導性・衝動性・注意注目の特性
行動例
・「◯◯をしたら✖️✖️をしてね」と、説明しても、理解できてなかった
・今日◯◯するよね?と執拗に聞いてくる
・「好きにしていいよ」と言っても何も行動しない。
・今優先的にしなければいけないことを自分で判断して行動に移せない
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⑤時間の整理統合の特性
行動例
・相手の物の上に自分の物を置くなど、置くべき場所があるのに、そこに置けない
・片付けがうまくできない、言葉で説明しても同じ結果になる
・次の授業が始まるのに、机の上を整理せず、またさらに物を置く
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⑥空間の整理統合の特性
行動例
・何か変化があるとパニックになる
・変更があっても対応できない、行動が止まる
・いつも決まった時間や場所で同じ行動をする
・おもちゃをいつも同じ場所に置く
・少し位置をずらすと、すぐに元に戻してくる
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⑦変化の対応の特性
行動例
・学校で鉛筆をちゃんと持てたけど、家ではできない
・テレビで見た映像のシーンをおもちゃをつかって再現する
・絵や映像を見たら、本当にそのまま受け取る
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⑧般化の特性・関係理解の困難さ
行動例
・行動している時に、あれ?なにするんだっけ?ってなる
・移動してしまうと、やるべき行動を忘れる
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⑨記憶の維持の特性
行動例
・いつも同じ場面、場所、時間で同じ行動をする、
・すごく記憶が良い
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⑩長期記憶の特性
行動例
・水や光などキラキラしたものをずっと見ている
・蛍光灯を見ていてそこから離れない
・手をヒラヒラさせる
・子どもの声がすると耳を塞ぐ
・太陽の光が強いとすごく嫌がる
・水を見るとピチャピチャとさせる
など
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11.感覚の特異性
行動例
・カクカクした動きが気になる
・すごいとはいかないが、なんか少し不器用だなという行動がチラホラ
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12.微細運動・粗大運動
挙げるとキリがありませんね。
それぞれ色々な行動がありますが、それらにも理由があります。まずは観察し特性のどの部分に当てはまるか分析をしてみましょう